[Centrifugal Focus]
<About Music>
キングクリムゾンからは沢山のことを教わった。ロックと現代音楽が対立する文化さながらの存在感だった時代に軽々とその垣根を超えていた先達として、単純に音楽的なアイデアの豊富さとポジショニングに傾倒し続けてきた。そんな訳でごく自然に生まれた曲なのだけれども。山木秀夫のドラムを筆頭にみんなの演奏そのものの完成度と良い録音、更にTchadのミックスが加わって端正で強烈な曲に仕上がった。吉田兄弟が津軽三味線で参加してくれた事によるユニークなグルーヴもこの曲の大切な顔に違いない。ファンキーなスイング感を持つ前半と多様に変貌するフレーズと拍子を軸にした後半の2部構成。
<About Words>
言葉の持つ正と負の力。遠心力のような力を発揮する「言葉」というものの持つ可能性と限界。違った言語と文化的背景を持つもの同士が本当に解り合うというのはどういう事なのか?言葉の遠心力の真ん中に何かがあって、それを捕まえることが出来れば、現在あまりにも悲観的に分裂している西欧と非西欧世界はもっと近づくことが出来るのだろうか?という疑問から生まれた歌。
井上 鑑