「Real World」


換骨奪胎と書くと何だか意味深い行為のように思えるのに、パクると書くととんでもなく安易でいい加減な行為のように見えるもの。ただ、良く考えてみるとどちらも原典の意味合いをあるレベル以上に深く理解していないと出来ないことなので、勉強無しには有り得ない。結局のところ過去の大作曲家たちは直近の名作から大きなヒントを得て自分の音楽を見つけている訳で、完成された作品の持つ意味合いのみが測られていく訳だ。
音楽作品そのものに関しても言えることは、音楽制作や発表の分野についても同じような問題点を持っている。技術力は優れているはずの日本の文化状況の狭苦しさは何のだろうか。例えば、響きの美しいホール、個性を持った録音スタジオ、流行り物ばかりではなく広範な音楽文化を紹介する放送局などなど、有りそうなのに無いものは数多い。輸入好きなのにオリジナルの持つ内的意味を軽視して何となく似せている、もしくは同じ材料を使っているに留まるからなのだろう。そんな訳で例外的な成功例を見つけるととても嬉しいものだ、ここは僕の世界一好きなスタジオ「Real World」のスピリットを日本に連れ帰ってくれたスタジオ。だから、伸びやかで気持ちのいい音がする。大きな街から離れている点も同じ。

(Photo And Text By Akira Inoue @ Why Nuts? Studio)

≪From Akira Inoue≫
D.S.D TrioParachute独創會2015Arrange Island Show連歌 鳥の歌 2016

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News

11月18日 楽創會のお知らせです!

2016年11月18日(金)に、東京文化会館にて「井上鑑 楽創會2016 -井上頼豊没後20年を記念して-」が開催されます。
井上鑑からコメントが届いています。リーフレットとあわせて、ぜひご覧ください。