「葉緑体」


よくよく考えてみると動物とは不便な存在である。葉緑体を持っていないがために食物を摂取しなくてはならないのだから、植物よりもはるかに手間もコストもひいてはリスクも背負っているとも言える。動き回ることが出来る自由を得た分、税金を支払っているようなものだろうか。苔の生えたひとを見る機会はおそらく今後もなさそうだけれども、樹木と苔の関係は時にはっとするほどの美しさ、強さをを感じさせるものである。
 
人類は光合成によってエネルギーを得ることは出来ないのだが、日光なしで生きていくことももちろん出来ない。当然だが光が無ければ美術も感知出来ない訳だ。音楽もどのような栄養になり得るのかは測定不可能だけれども、「音合成」とでも呼びたい何事かは心の中に確かに生まれている。こころの「葉緑体」は光にも音にも確かに反応してひとを豊かにしてくれるのだ。
 
 
(Text and Photo By Akira Inoue)

 


≪From Akira Inoue≫
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