「井上鑑「森を聴くひと」配信リリース記念音楽会のご報告とお礼」


去る12月9日 日曜日、代官山「晴れたら空に豆蒔いて」における発売記念イベントはおかげさまで盛況の内に終了することが出来ました。出演者の皆さん、聴き手の皆さんに心からの感謝を捧げます。
そもそもは、Café Ostinatoと題してアルバム「OSTINATO」の関連企画トーク&ライブシリーズの流れを組む催しとしてスタートしたのですが、会場が年末の忙しい時期に押さえられたこと自体がひとつのミラクルでした。「森を聴くひと」という曲は「OSTINATO」の数年に渡る製作の旅路をともに歩いてきたエンジニアの赤川新一さんが急逝されたことを契機に生まれた曲ですが、今回の配信マルチシングルが「OSTINATISSIMA」と名付けられたのは、かけがえのないもうひとりのひと、照明家・プロデューサーの藤本晴美さんがいきなり天上へ旅立ってしまったことが理由でした。
彼女は松岡正剛さんをはじめ僕が敬愛するクリエーター達から一心に愛されていた本当のモダンガールですが、パリやミラノでの修業時代「OSTINATISSIMA」というニックネームで呼ばれていたのだそうです。しつこいとかこだわり続けるという意味合いを持つ「OSTINATO」の最上級が「OSTINATISSIMA」という言葉で、クリエーションに対する真剣さと熱量を若い時からいっぱいに発散していたひとなのでした。

 

赤川さんと藤本さんが天上から見つめてくれていたおかげで、録音に参加してくれた全演奏者15名が12月という限りなく忙しい時期にまさに奇跡のようにこの日スケジュールを調整出来たのでした。

 

それぞれのSoloパフォーマンスを紡いでいくという構成で進めた音楽会は、僕自身が一番の聴き手として幸福な時間でした。決して広くは無いステージ上で転換も大変でしたが「晴れ豆」の素敵なスタッフ、いつもライブを支えてくれている精鋭たちのパワーが音楽を支えてくれたことにも改めて感謝します。
全員で演奏したラスト2曲は滅多に見られない情景だったと思います。でも、みんなの思いがひとつの音楽に集まる時、世界はこれほどまでに濃密になり得るのか、と実感する時空間でした。

 

音楽は存在そのものが限りなく重い意味を持つもので、何らかの目的のためにあるものではないでしょう。この音楽がもし赤川さんや藤本さん、大瀧さんを知ったり、見つめたりするきっかけになったら素晴らしい、、という夢だけは創り手として育て続けていきたいと思います。
 
Dec. 2018 井上鑑
(Text By Akira Inoue, Photo By Satoko Omori)

≪From Akira Inoue≫
OSTINATOD.S.D TrioParachuteArrange Island Show連歌 鳥の歌 2016

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久々の「井山大今」ライブです。
様々なシーンで顔を合わせている時間は常に長い、、、僕にとっては信頼と驚嘆のミュージシャン達ですが、ブルーノートからのオファーで来年年明けにライブが実現することになりました。